JIC Association Japanese Immersion Communication

JIC Publications

JIC認定日本語講師スタンダードハンドブック

〜「理念」「再現性」「実践力」をつなぐ講師育成の実務ガイド〜

本ハンドブックは、JIC認定日本語講師として必要な「理念」「あり方」「型」「実践」を体系的に学び、 現場で再現できる講師を育成することを目的としています。
本書は、16回の講座で学ぶ内容を支える共通基準であり、 受講中・修了後・認定後にも継続して使える実務書として位置づけております。

中核概念

  • 1. 日本語コミュニケーションを通して、相互理解と信頼の循環をつくる
  • 2. 「説明」ではなく「体験」から学びをつくる
  • 3. 体験 → 気づき → 言語化 のプロセスを重視する
  • 4. 事実 → 理由 → 感情 → 関係性 の流れで理解を深める
  • 5. 学習者の可能性を引き出し、講師も共に成長する

目的

  • 1. JIC理念を理解し、授業・対話・支援に一貫して反映できるようにする
  • 2. 講師としての行動基準を明確にし、再現性ある指導を可能にする
  • 3. 現場で使える型・質問・記録・評価の共通言語をつくる
  • 4. 16回講座と連動しながら、自己成長と認定後の継続学習を支える

対象読者

  • JIC認定日本語講師育成プログラム受講生
  • JIC認定講師
  • 講師トレーナー
  • 模擬授業評価者
  • JICメソッドを実践に落とし込みたい教育関係者

使い方

  • 講座前:該当章を読み、到達目標と観察ポイントを確認する
  • 講座中:ワーク、模擬授業、ケース分析の基準として使う
  • 講座後:振り返り、課題作成、自己評価に使う
  • 認定後:授業設計、学習者対応、継続支援、更新講座の基礎資料として使う

第0部:導入と全体設計

第0章:JIC講師育成の全体像
  • 0-1. 16回講座の目的
  • 0-2. 5つの学習ステップ
  • 0-3. 評価・認定・更新制度の概要
  • 0-4. 学びの記録と自己成長の考え方
第1章:16回カリキュラム対応表
  • 1-1. 第1課 オリエンテーション
  • 1-2. 第2課 理念を活かす授業設計
  • 1-3. 第3課 文法理解と整理力
  • 1-4. 第4課 文法応用 × 実践力
  • 1-5. 第5課 コミュニケーション力向上
  • 1-6. 第6課 フィードバック力
  • 1-7. 第7課 オンライン授業設計
  • 1-8. 第8課 実践力集中演習
  • 1-9. 第9課 異文化理解 × 授業応用
  • 1-10. 第10課 問題解決型講師

第1部:マインドセットと行動規範

第2章:JIC理念スタンダード(Vision & Spirit)
  • 2-1. JIC協会のVisionとMission
  • 2-2. 活動指針「信頼の循環」
  • 2-3. 日本語教育における社会的意義
  • 2-4. 世界との接続としての日本語教育
  • 2-5. JIC講師に求められる基本姿勢
第3章:講師の三位一体スタンダード(Self-Growth)
  • 3-1. 人間力:固定観念を外し、まず受け入れる力
  • 3-2. 専門性:再現性を生むJICメソッドの理解と運用
  • 3-3. 社会性:組織・社会・企業・学習者に対する責任
  • 3-4. 自己理解:自分の価値観・強み・課題を言語化する力
  • 3-5. 自己更新:学び続ける講師であること
第4章:JIC講師スタンダード10項目(Action Guidelines)
  • 4-1. 興味を持つ
  • 4-2. 伝わるように届ける
  • 4-3. 引き出す
  • 4-4. 広げる
  • 4-5. 深める
  • 4-6. 関係性につなげる
  • 4-7. 学習者を主役にする
  • 4-8. 成長を支える
  • 4-9. 背景を理解する
  • 4-10. 自分も学び続ける
第5章:講師倫理・境界線・守秘義務
  • 5-1. 学習者情報の取り扱い
  • 5-2. 守秘義務の範囲
  • 5-3. 講師としての境界線
  • 5-4. 感情的依存を生まない関わり方
  • 5-5. ハラスメント防止と安全配慮
  • 5-6. 企業案件における情報管理

第2部:対話と設計(準備編)

第6章:ヒアリングスタンダード(Extraction)
  • 6-1. 相手の意志と背景を知る聴き方
  • 6-2. 事実(Fact)と感情(Feeling)の仕分け
  • 6-3. 目的・不安・期待を引き出す質問
  • 6-4. 初対面で信頼を築く対話
  • 6-5. 初回ヒアリングの流れ
  • 6-6. 初回ヒアリング記録シートの使い方
第7章:レベルチェックスタンダード(Assessment)
  • 7-1. 対話型レベル測定
  • 7-2. テストと感じさせない確認技術
  • 7-3. JIC Program N5432目次一覧表の使い方
  • 7-4. 発話・理解・運用の見立て方
  • 7-5. レベル差がある場合の判断基準
  • 7-6. レベルチェック記録表の記入方法
第8章:カウンセリングスタンダード(Tuning)
  • 8-1. 未来の地図(ゴール)を描く初回カウンセリング
  • 8-2. 5分・10分で信頼を深めるミニカウンセリング
  • 8-3. 学習継続を支える声かけ
  • 8-4. 学習者の迷いや抵抗への向き合い方
  • 8-5. カウンセリング記録の残し方
  • 8-6. 継続支援につなげる対話
第9章:カリキュラム作成スタンダード(Strategy)
  • 9-1. ニーズ別戦略設計(会話・試験対策・ビジネス・生活)
  • 9-2. JIC標準カリキュラムシートの作成
  • 9-3. 「余白」の設計
  • 9-4. 短期目標・中期目標・長期目標の立て方
  • 9-5. 個別最適化の考え方
  • 9-6. カリキュラム見直しの基準
第10章:授業前準備スタンダード
  • 10-1. 授業準備チェックリスト
  • 10-2. 目的・教材・問い・時間配分の確認
  • 10-3. 学習者情報の確認
  • 10-4. オンライン/対面別の準備
  • 10-5. 想定反応と対応準備
  • 10-6. 授業記録フォーマットの事前準備

第3部:実践と道具(指導編)

第11章:教材スタンダード(Teaching Materials)
  • 11-1. JIC Program のレベル別活用法
  • 11-2. 『なるほど参考書』の活用法
  • 11-3. 実践 × 理論の連動方法
  • 11-4. 教材選定の判断基準
  • 11-5. 学習者に合わせた教材調整
  • 11-6. 教材使用記録の残し方
第12章:レッスン設計スタンダード(Execution)
  • 12-1. JIC標準タイムライン
  • 12-2. 時間配分の考え方
  • 12-3. 安心導入(心の調律)
  • 12-4. 会話を広げる質問
  • 12-5. 会話を深める質問
  • 12-6. 学びを言語化するまとめ方
  • 12-7. 授業終了時の確認事項
第13章:文法指導スタンダード
  • 13-1. 文法の核をつかむ
  • 13-2. 形・意味・使い方の整理
  • 13-3. わかりやすい説明の作り方
  • 13-4. 例文から運用へのつなげ方
  • 13-5. 誤用への対応
  • 13-6. 文法理解を会話へつなげる方法
第14章:コミュニケーション実践スタンダード
  • 14-1. 傾聴
  • 14-2. 受容
  • 14-3. 質問力(広げる・深める)
  • 14-4. 相手の言葉を受け止めて返す力
  • 14-5. 沈黙への対応
  • 14-6. 感情の強い場面での関わり方
第15章:オンライン授業スタンダード
  • 15-1. オンライン授業の特徴と設計
  • 15-2. 画面越しの信頼構築
  • 15-3. チャット・画面共有・資料提示
  • 15-4. オンラインでの参加感のつくり方
  • 15-5. 通信トラブル時の対応
  • 15-6. オンライン授業記録の残し方
第16章:JIC実践研究プログラム(映像教材)分析
  • 16-1. 初級レッスン映像分析
  • 16-2. 現場における「型」の体現
  • 16-3. 教師の意図と学習者反応の見方
  • 16-4. ケーススタディ分析
  • 16-5. 良い実践の抽出
  • 16-6. 再現のための振り返り

第4部:評価・継続・認定

第19章:評価スタンダード(Evaluation)
  • 19-1. 評価の基本理念
  • 19-2. 評価は選別ではなく成長支援である
  • 19-3. 観点別評価
  • 19-4. 自己評価・相互評価・講師評価
  • 19-5. 成長記録としての評価
  • 19-6. 評価結果のフィードバック方法
第20章:認定評価ルーブリック
  • 20-1. 筆記試験評価基準
  • 20-2. ケース分析評価ルーブリック
  • 20-3. 模擬レッスン動画評価ルーブリック
  • 20-4. 口頭面談評価ルーブリック
  • 20-5. 合格・再提出・再審査基準
  • 20-6. 総合評価80%以上の判定方法
第21章:継続支援とアフターフォロー(Sustainability)
  • 21-1. 満足度を高める評価法
  • 21-2. 成長の可視化
  • 21-3. 信頼をつなぐアフターフォロー
  • 21-4. 継続(リピート)につながる対話
  • 21-5. 学習継続が難しいケースへの対応
  • 21-6. 中断後の再開支援
第22章:更新制度と認定後の学び
  • 22-1. 更新制度の目的
  • 22-2. 有料更新コース
  • 22-3. 無料更新コース
  • 22-4. 更新時に確認する実践力
  • 22-5. 更新時の自己評価シート
  • 22-6. 継続講座・コミュニティとの接続

第5部:プロとしての自立(展望編)

第23章:企業対応・実務スタンダード
  • 23-1. 企業ニーズの理解
  • 23-2. 報告・連絡・相談
  • 23-3. 社会人マナー
  • 23-4. 企業向け授業設計
  • 23-5. 記録・進捗共有
  • 23-6. トラブル時の一次対応
第24章:キャリアアップと自立(Future Path)
  • 24-1. 個人講師としての自立
  • 24-2. 日本語講師から研修講師への展開
  • 24-3. 自分の強みの言語化
  • 24-4. 専門領域のつくり方
  • 24-5. 講師としてのブランド形成
  • 24-6. 長期的キャリア設計
第25章:JICコミュニティと社会的役割
  • 25-1. 共創の考え方
  • 25-2. 学び合う講師コミュニティ
  • 25-3. 実践共有の仕組み
  • 25-4. 後進育成
  • 25-5. 社会との接続
  • 25-6. JIC講師としての使命の再確認

第6部:実務付録(新設)

付録A:16回講座詳細シラバス
  • 各回の到達目標
  • 事前課題
  • 講義内容
  • 提出課題
  • 評価ポイント
付録B:テンプレート集
  • 初回ヒアリングシート
  • 標準カリキュラムシート
  • 授業準備チェックリスト
  • 授業記録シート
  • 模擬授業評価シート
  • 継続支援記録シート
  • 月次自己成長シート
付録C:質問例・言い換え例集
  • 初回面談の質問例
  • 事実を引き出す質問
  • 理由を深める質問
  • 感情を言語化する質問
  • 関係性につなげる質問
  • フィードバックの言い換え例
  • 継続を促す声かけ例
付録D:モデル授業案集
  • 初級モデル授業
  • 中級モデル授業
  • 上級モデル授業
  • 会話授業モデル
  • 試験対策モデル
  • ビジネス日本語モデル
  • 生活日本語モデル
  • オンライン授業モデル
付録E:ケーススタディ集
  • 発話が少ない学習者
  • 宿題が続かない学習者
  • 感情が強く出る学習者
  • 目標が曖昧な学習者
  • 異文化誤解が起きたケース
  • 企業受講者対応ケース
  • 継続を迷う学習者
付録F:トラブル対応集
  • 欠席時の対応
  • アーカイブ視聴時の対応
  • 宿題未提出時の対応
  • 通信トラブル時の対応
  • レベル差が大きい場合の対応
  • クレームの一次受け
  • 相談内容が専門領域外の場合の対応

運用上の基本ルール

この改訂版で強化された点

編集メモ